一般演題/シンポジウム 質疑応答

【 一般演題 】
演題
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演題 質問・コメント内容 回答
4 当院における退院時薬剤情報連携加算の状況と課題




発表お疲れ様でした。 入院中の薬剤変更の経緯を薬局へ情報提供することは、退院後に地域で薬物療法を続けていく上でとても重要だと考えています。 そのためにも退院時薬剤情報連携加算の算定件数を上げていこうと考えていますが、情報提供文書の作成に時間がかかってしまい、思うように算定件数を上げることができていません。 情報提供文書の作成に一件当たりどのくらいの時間をかけていますか?また、発表中に挙げていたテンプレートの使用以外にも、業務を簡素化/効率化した工夫等あれば教えていただきたいです。 ご質問ありがとうございます。症例によっても異なるかと思いますが、1件あたり30分もあれば記載できているのではと思います。テンプレートにはチェックボックスも多く用いており記録も簡潔にできるようになっています。また送信する処方内容についても入院時の持参薬鑑別書や退院時のオーダー控え(いずれも電子カルテから印刷)を添付することで、一つずつ記載する手間を省けるようにしています。
当院では情報提供の際には全例FAXにて送信しています。封筒などに入れて患者さんにお渡しするよりも、時間短縮ができますし、かつ確実に情報提供できていると思います。また、持参薬鑑別時にはお薬手帳などで調剤薬局を確認しカルテ上に記録しています。そうすることで、退院時に確認する手間が省け(再確認はしていますが)、スムーズに送信できているのではと思います。

<回答者>
静岡済生会総合病院 芳賀若菜先生
5 薬剤業務支援システムを活用した薬学的ケアの充実に向けて


TDM実施が必要な薬剤を使用している患者さんを漏らさず、血中濃度採血を行うことができる仕組みとなっており、当院も参考にしたいと思いました。 TDM実施件数が増えたことにより、医師へ投与量変更を提案したり、早期に副作用を回避できた件数はどのくらい増加したでしょうか。医師の受諾率はどのくらいでしょうか。 実施件数は増えたのですが、適正血中濃度を大きく逸脱していることは少なく、投与量変更提案件数は月1回増えたかどうかというところでした。当院は血中濃度測定に関わらず調剤の延長で処方提案をすることが多く、理由を述べると受け入れられることがほとんどです。そういう背景もあり、血中濃度結果に基づく投与量変更を提案した場合の医師の受諾率はほぼ100%です。
<回答者>
コミュニティーホスピタル甲賀病院 有田祐子先生


【 シンポジウム 】
演題
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演題 質問・コメント内容 回答
S1 COVID-19に対する当院薬剤部での取り組み 院外(開業医など)でモルヌピラビル処方され、内服途中で入院となり、自宅療養などでモルヌピラビルを持参できない場合、どのように対応されますでしょうか?モルヌピラビルは患者登録で5日間処方(1瓶)であり、入院後には院内で続き処方として対応されますでしょうか?持参できない時点で内服中止としますでしょうか? モルヌピラビルの持参がなければそのまま中止とし、続き分の処方は致しません。
<回答者>
中東遠総合医療センター 佐藤誠太郎先生
S2 当院におけるコロナ禍での取り組みについて ご質問ありがとうございます。
治療上必要であれば、原則として家族などに内服途中のモヌルピラビルは持参していただき、内服継続となると思います。

<回答者>
静岡県立こころの医療センター 中桐季畝先生
S4 COVID-19感染症における特定患者集団の薬学的管理 これまでにそのようなケースがないので私見となります.入院ということであれば増悪していると考え,Rem(±Dex)にて継続が妥当ではないでしょうか.臨床試験のエンドポイントは28日以内の入院でしたので,この後Molを継続する根拠は乏しいかと愚考します.また,院内で継続し,半端な錠剤が残ることは薬剤管理の点からも避けたいと思います
<回答者>
焼津市立総合病院 加藤純先生
 S3  院内大規模クラスターを経験して  非常に日常に役立つお話をありがとうございました。 当院でもCOVID-19病棟の病棟業務には苦慮しているところです。 COVID-19の治療方法は日々変わっていますが、薬剤部内および病棟スタッフへの教育はどのように行っているでしょうか。また、病棟カンファレンスへの薬剤師の参加はどの程度行っているでしょうか。  感染病棟では担当薬剤師がその都度、看護師に対し治療薬の勉強会をしています。病棟カンファレンスは参加できておりません。
薬剤科内では、COVID-19治療薬の新規採用時に運用などの情報を共有しております。

<回答者>
富士市立中央病院  阿部一仁先生
S1 COVID-19に対する当院薬剤部での取り組み 当院でもモルヌピラビルとソトロビマブ併用をした症例があります。併用の選択基準など明確なものはありますでしょうか? 現時点では単剤治療が標準治療のため、併用の選択基準は特に設けておりません。
<回答者>
中東遠総合医療センター 佐藤誠太郎先生
S4  COVID-19感染症における特定患者集団の薬学的管理 ありません.主治医の判断に任せられています.しかし,併用の根拠がなく推奨されない旨,通達はしています.なお,これまで本院で併用療法を実施した患者はいずれも3-4の重症化リスク因子を持っています.
<回答者>
焼津市立総合病院 加藤純先生
S2 当院におけるコロナ禍での取り組みについて  シンポジウムの質疑応答でありました、薬剤師の欠員により通常業務が困難な場合の他病院との連携について(補足)  シンポジウムの質疑応答での薬剤師の欠員により通常業務が困難な場合の、他病院との連携について補足させていただきます。
コロナによる事例ではありませんが、これまでに県立三病院では各病院の特性を活かした薬剤師研修プログラムにより薬剤師の派遣を行いました。
こども病院で年度途中退職が2名出た際には、日当直の支援に7か月間、平日勤務の支援に5か月間、県立総合病院から兼務で薬剤師の派遣がありました。
また、こころの医療センターで1名が年度途中で欠員となり、県立総合病院から7か月半、兼務で薬剤師の派遣がありました。
また、大型連休の日直の支援に、こころの医療センターから1名を1日、総合病院へ派遣したこともあります。
<回答者>
静岡県立こころの医療センター 中桐季畝先生


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